「なぁ、凛花。俺が甘えてんのいや?」

 「ううん、なんで?」

 「だって、普通逆じゃね?女が男に
  甘えるだろ?」

 「う~ん・・・。あたしは普通にうれしい
  けどなぁー」

 「そっか・・・ならいいやっ!今しか甘える時間
  ねぇーからなっ」

 「~っ」

 また、あの時と同じ、強く抱きしめられる。
 うぅ~、苦しい・・・。

 ・・・苦しいよ~・・・蓮----。
 まだ、いっぱい残ってるんですけど・・・ 
 お弁当が・・・。

 また、授業サボらないといけないのは
 いやだよ?

 成績5位に入ってるのは一生懸命やってたからだし、
 サボっちゃったら、成績下がるじゃん・・・

 でも、蓮だから、って許してしまう。

 「蓮ー、食べないの?」

 「食べる―、じゃぁ、食べさせて?」

 「えっ?・・・あっ、えぇーーー???」

 「何でそんな驚く・・・」