「そうなんだけど・・・細くなってる」

 「久しぶりじゃん、抱きしめるの・・・」

 「まぁ、そうだけど・・・」

 そうだけど、明らかに細さが違う。
 昼もあまり食ってなかったし・・・・

 「なら、久々に抱きしめたからかもね」

 「・・・・・うん」

 そこから俺らはずっと無言のままだった。
 でも、体の距離は離れなかった。

 というより、離したくない。

 「つぎは、○○、○○です・・・・・」

 はぁ。もう次の駅で俺らは降りる。

 ずっとこの無言のまま・・・・
 ちょっと寂しい。