「凛花って、夢とかあんの?」
「夢?・・・んー・・・」
俺は今はまだ全然ない。
夢というものが・・・
凛花はありそうな気がするけど・・・
俺はある意味、あるっちゃある。
歳を取っても、凛花の隣にいること!
常に。
それが俺の夢。ある意味ね!・・・
「あたし、ある弁護士の人に憧れてて。
そんな人になりたいなぁー、って。
だから、あたし弁護士目指してる!」
初めて聞いた凛花の夢。
それは俺にとっての夢でもある。
だから必死に応援したい!
そんな気持ちが自然と芽生える。
たとえ進む道が違っていても俺らは
必ず何処かでまたう一緒になる。
俺はそう信じ続ける。
最近あった出来事とか、学校とか
の話をしていると、食べ終わった。
ゴミを全部捨てて、フードコートから
出た。
「あたし、行きたい服屋さんあるから
行こ?」
「りょーかい!」
凛花の手を握り、なぜだか凛花が俺を
引っ張っているように思えるのは
気のせい?
普通逆では・・・って、ちょっと
彼氏としては恥ずかしい。
しばらくフードコートと逆の方向を
歩いてやっとついた。
「ここだよー!すごく可愛くない?
この店!あたしのお気に入り
なんだぁ!」
「へぇーーー!なんか凛花って感じ
の店」
ここはカジュアル系の服かな?
なんかすげぇおしゃれ?



