体を離して凛花の顔を見る。

すると、申し訳なさそうな顔を
する凛花。


「凛花、今のは凛花のせいじゃ
ないよ?」


「うん。でも、嬉しいね?
そう思ってもらえると・・・」


笑顔を見せた。

その顔に安心し、お弁当を
再び食べ始める。


「うめぇーよ、これ」


「ほんと?よかったー」


お弁当を食べ終わり、少し
凛花と話した。


「そろそろ行くかー」


「うん」


手をつないで立ち上がり、図書室の
ドアを閉めて教室に向かう。


「今日、一緒に来てくれるの?
お母さんのところに」


「・・・あぁ。さすがに無言では
無理だし・・・」


「ありがとう」


「どういたしまして!」


凛花のお母さんは実は凛花に対して
甘いように見えて、実は

そうではなかったりする。


何処かへ行くときは、すげぇいろいろ
「どこ行くの?」とか・・・


俺と何処かへ行く予定だったのに
お母さんが「ダメ」って言われて、

ドタキャンされたり・・・

いろいろ厳しいらしい・・・。