あたしは蓮に「靴箱で待ってて」
と言って教室を出て、話があるとのことで亮くんに図書室に呼び出されていた。
あんまり使われていないから
人に聞かれたくない話なのかな?
と予想しながら走る。
図書室に着き、ドアを開けると、
亮くんがいた。
「よっ!」
「亮くん・・・話って・・・
何?」
「あ、うん・・・・」
少し沈黙があったけど、すぐに
口が開いた。
「俺、高1の時から好きだった。
ずっと見てた。
近づきたくても近づけない。
でも、やっと今、近づけた」
「・・・・でも、あたし・・・」
「わかってる。
黒羽がいることくらい・・・
だから、付き合ってとは言わない。
でも、好きでいさせて?
このまま・・・諦められそうに
ないんだ・・・
黒羽に許可はとってあるし・・・」
「・・・蓮に?ってことは
この話をされること、
蓮は知ってたってこと?」