学校につき、教室まで手をつなぎ
 ながら向かう。

 みんな俺らの方をチラチラ見てるけど
 そんなの気にしない。
 っというか、いつものことだし・・・。
 慣れた。

 教室に入れば、手が離れる。
 本当は離したくないのに・・・
 でも、それは仕方ないこと。

 「蓮―、古典の宿題見せてー」

 「えー・・・またやってないの?」

 「うん、めんどくさいし」

 「あー、はいはい」

 「ありがと」

 いつもこの調子。
 付き合う前も付き合ってからもずっと
 変わらず宿題をさぼる。

 だから、その度俺は、凛花に
 宿題を見せて写させる。