『遥歩!
花束ありがと〜ッッ!!
めっちゃ可愛いーし!
すご〜く嬉しかったよ!』

『…あぁ』

『……………』
一瞬、沈黙になる二人。

『なんか、そっけないんだけど…』
まりかは不満そうに問いかける。

『…っせーな、照れんだろ!』

『……え?

まじッッ!?』

(か…

可愛い!遥歩!)


『…花送るとか、キザくせぇことすんの、初めてだし』

『でも、そんなキザくさいコトしてくれたんだ!?』
茶化すように話すまりか。

『だって…

お前、特別だから』


思わず、胸がキュンとなる まりか。


電話を終えた後も胸がざわついている。

(私…
遥歩にドキドキしてる?

いつから遥歩のコト気になり始めたんだろ…

てか、特別って嬉しんだけど…)


それ以来、まりかは遥歩と頻繁に電話するようになった。