『開けてい?』

『うん』
内心、緊張気味の悠樹。

『わ!ハンドクリーム!

ここのハンドクリーム有名だよね!?
私、ずっと気になってたし!』
と、嬉しそうに話すまりか。

『これからあったかくなるけどさ、
まりかの手、痛々しいし…』

『うん、手入れしてんだけどね』

『しょーがねーよ、サカマネだし。
まりか、家事もあるし』

『うん、だから嬉しーなッ♪
さっそく付けてみよっと!』


辺りにチェリーの香りがフワッと漂う。


『わ、なに!?
めっちゃいい香りなんだけど…

やっば!
私、この香りめっちゃ好き!!』

まりかは、大はしゃぎで喜ぶ。

『ありがと、悠樹!
すっごく嬉しい!!』
と、とびっきりの笑顔のまりか。

(か…
かわいい!!
まりか、可愛いすぎ!!

あ〜マジ、喜んでくれて良かったぁぁ!)