そんな思惑を知る由もなく…
まりかは悠樹に相談コールをしていた。

『遥歩の誕生日、お祝いするんだけどさ、何したらいんだろ?』

『………!』
驚く悠樹。

『悠樹?

きーてる!?』

『…え…あー、うん。

兄貴にリクエスト聞いたら?
それとも、サプライズ考えてんの?』

『まさか!
…そだね、直接きーてみる!』

(あの状況[初詣]から、なんで!?

…まりかは兄貴の事、どう思ってんだ?)


『ね、悠樹は誕生日いつだっけ?』

『…俺?6月22日。
まりかは7月13日だったよな?』

『すご!よく覚えてるね!
悠樹ってホント記憶力いーね!』

(別に良くねーし!
まりかの事だから覚えてんだろ!)

電話を終え、深いため息をつく悠樹。

(どう動けば正解なのか…
わかんねーから、怖くて動けねーよ。

俺はただ、支えることしか出来ねーよ。

一度はそれでもいーと思った…
でも今は、何も変えれない自分が悔しい!)

ふと、おみくじの凶が頭をよぎる悠樹だった。