バレンタインの後…

遥歩が気にしていた"被害"の加害者達が騒いでいた。

『ありえない!
なんで受け取ってもらえないワケ!?』
『遥歩、今年のバレンタインは全拒否らしーよ』
『つぅか、それ以前にさ、
今後一切関わんなって言われたんだけど!!』
『ソレみんな言われたし…
てか、あんだけ好きに遊んどいて、勝手じゃない?』

被害を防ぐための行動が逆効果となっていた。

『まだマシじゃん?
アタシなんて、ちゃんと彼女だったのに…

許せない!』

『でもさぁ、沙夜香とは切れてないし!
一緒に初詣行ってたみたいだし…』
『あのオンナ、相変わらずウザッ!!
特別ぶりやがって!』
『…結局、沙夜香と落ち着くワケ?』

ひとつの提案が出された。

『ねぇ、今度 遥歩の誕生日じゃん、
誰と過ごすか調べてみない!?』