新年。

正月も終わり、まりかは悠樹にただいまコールをする。

『おかえり、まりか!
ゆっくり出来た?』

『うん。でも、親の新しい転勤先だから
知り合いいないし、おもしろくなかったよ』

『そーなんだ…
初詣は行った?』

『ま、親とね…悠樹は?』

『行ってねぇ』

『じゃあ、一緒行く?』

『え…

行くっっ!!』

電話の向こうで、
(神様ありがとう!!!)
とガッツポーズの悠樹。


早速、二人は初詣の待ち合わせをした。

まりかは悠樹から貰ったマフラーをして行くと、

『お、してくれてんじゃん!』
と、喜ぶ悠樹。

『だってカワイイもん!
希子も褒めてくれたんだよ!』

喜ぶまりかが嬉しい悠樹。


人気の神社に行ったが、参拝客はもう落ち着いていた。


(今年こそ、ちゃんとした恋愛ができますよーに!)
と、まりか。

(今年こそ、少しでも まりかの特別になれますよーに!)
と、悠樹。

二人とも、去年より更に"特別な一年"にしたいと意気込んでいた。