『今日から部活休みだからさ、自主練付き合ってよ!』

久しぶりに悠樹からの電話で、近くの公園に集合する。

『わぁ〜ッ!
ボール蹴るの久しぶりッ!
何したらいいのー!?』
と、はしゃぐ まりか。

いくつかの練習メニューをこなした後、

『俺、抜ける?』
と挑発する悠樹。

『やってやろーじゃん!』
とムキになってドリブルする まりか。

でも、ブランクがある上に、悠樹に敵う訳もなく…

『もう降参?』
とニヤニヤ笑う悠樹。

『は?…これからだし!』
息を切らす まりか。

二人はじゃれ合うように、ボールの取り合いに夢中になった。


考えに考えた末、悠樹が思い付いた精一杯の元気づけだった。