『ちょっと待って!』
悠樹に言われた事を思い出し、慌てて洗濯物を片付ける まりか。

『オッケ、入って』

『…お、意外にキレイじゃん』

『どーゆーイミよ!』


まりかはコーヒーを用意して、ケーキを食べ始める。

『あ〜…ここのチーズケーキ最高♪

遥歩のはコーヒーゼリー?
飲みもの、紅茶のほーが良かった?』

『いや、コーヒー好きだし』

ふと、遥歩は隅に追いやられた紙袋に目が行く。

『なにコレ?』
と、そのプレゼントっぽい紙袋を開ける。

『あー…いーのそれ。
要らないもんだから』

『あれ…ケーキあんじゃん!
俺、食ってい?』

『…てか昨日のだし。
冷蔵庫入れないで出しっぱだったし。』

『問題なくね?』
そう言って、遥歩はラッピングをほどいてケーキを食べた。