部活を終えた まりかは、家でまた うなだれていた。

(クリスマスなのにな…)

そこへ遥歩から電話がかかる。

『なに?』

『今さ、Y駅に居んだけど、出て来れる?』

『は?なんで?』

『会いたいから』

『はあッ!?…』

断ろうと思ったが、遥歩の"俺、お前の事が好きだし"を思い出す。

『あ〜もぅ!しょーがないなぁ』


近所なので、そのままジャージ姿で駅に向かった。

その姿を見て、遥歩は楽しそうに笑う。

『別に、あんたからどー思われてもいいけど!』
と、ふてくされる まりか。

『そーじゃなくて!
まりからしくていーなって!』
そう言ってまた笑う遥歩。

遥歩の周りの女の子が、遥歩に好かれたいと頑張ってる中で、まりかの行動は新鮮だった。