まずは賢司が歌い、次に遥歩が歌った。

『相変わらず上手いな、遥歩』
と賢司が褒める。

『うん、遥歩上手いよね!
…でも私、賢にぃの歌声のほーが好き!』

(ゆった!ゆっちゃったよ!!
どぉ?悠樹!?)

(まりか…
賢兄の顔見て言えよ…
俺の顔見ながら言ってどーすんだよ!)

と、心配ながらも笑いをこらえる悠樹。

『ありがと、まりか』
賢司は優しく答える。


それから…
次に まりかが歌い、その歌声に、

(ヤバい!

とろけそぅ…)
と聞き惚れる悠樹だった。