その夜…
まりかは早速、悠樹に電話をかけた。

『やっぱり悠樹のアシストだったんだ!?』

『うん、これからその手使ってくから、
ちゃんと合わせとけよ!』

『ありがと…
でも、賢にぃ迷惑じゃないかな?』

『…まりか、重大な話がある!』

『え…

やっぱり賢にぃカノジョいるの!?』

『え、彼女!?
ごめん、それはわかんないけど…』

『わかんないの!?

じゃ、なに?重大って』

『賢兄さ、受験生じゃん…
で、志望校F大なんだよ』

(F大!?県外じゃん!!

せっかく再会出来たのに、いなくなっちゃうの?)

『どーしよう…』

『だから、のんびり迷惑かもとか言ってる余裕ねんだよ!』

『でも…
どーやって距離縮めたらいーか、
わかんないよ!』

『俺がアシストしてんじゃん!

…まりかのこと応援するから!』