『ところでさ…
悠樹、今カノジョいる?』

『え…』
ドキッとする悠樹。

『いないけど…なんで?』
緊張しながら まりかの答えを待つ。

『よかったぁ!
友達からさー、紹介頼まれてて。
いーい?』

ハイテンションから一気に突き落とされる悠樹。

『…
あー…っと、ごめんムリ。
俺、好きな子いるから。』

『そーなんだ!?
じゃあ、しょーがないね』
と、言いつつ、

(以外と真面目なんだ…)
と少し驚く まりか。

『あ、じゃあさ、いま家に遥歩いたら、かわってくれる!?』

その言葉に更に落ち込みながら、
悠樹は遥歩に携帯を渡した。


携帯が戻ってきた時にはもう電話は切れていた。

(もっと話したかったのに…!
兄貴となに話したんだろ…)
とモヤモヤする悠樹だった。