ホントの好き 〜チェリーに包まれて〜

二人は、求める気持ちがもう、おさえられなかった。



『悠樹、初めて…

（そーいえば、何人かと付き合ったって
ゆってたっけ…）

…じゃないよね？』

『まぁ…』

（…やっぱり！


なんか今までの元カノ達が羨ましい！！

過去ごと、ひとりじめしたい気分…）


『私、初めてだし…

めっちゃドキドキしてる…』

『…えっ！？

まりか、初めて！！？』

『あたりまえじゃん…！』


（あの手の早い兄貴が…！？


大事にしてたんだ…
なんか、すげー感謝…


つか…

ヤバい、どーしよ！！
マジ嬉しい！！！）


『俺も…
すげぇドキドキしてる…』

『悠樹も！？』

『当たり前だろ！
どんだけ好きだと思ってんだよ！』

と、照れくさそうに、視線を流す。

『どんだけなの？』
（聞きたい！聞きたい！聞きたい！）

『ソコ聞くなし！』

『なにソレ！
答えらんないの！？』

『じゃなくて！

言葉で表現出来る程度の好きじゃねーから！』


（…ヤバ！！

嬉しすぎて、好きすぎて…
なんか泣きそう…）