『俺、フツーにイチャつけんの、気長に
待つから!』

と、嬉しそうに まりかの頭をクシャクシャする悠樹。

(わ!

悠樹のクシャクシャ…
初めてだし…!


ヤバ……)

嬉しさが勇気になって、
悠樹の手をぎゅっと握った。

『…え!?』
驚く悠樹に、

『手…つなぐ!』
うつむいて、恥ずかしそうに頑張る まりか。

『まりかッ可愛いすぎだし!!!

…心臓、壊す気かよ!』

と、照れながらも、その手を強く握り返す悠樹。


(そんなコトゆわれたら…!!

私のが、キュンキュンなんだけど!!)


つないだ手から、好きがあふれる。


そんな二人を…
チェリーの香りが包んでく。