ホントの好き 〜チェリーに包まれて〜

(なにお祈りしたんだろ…?)

と、お参りを終えた悠樹を見つめる まりか。

気がついた悠樹と目が合う…


とっさにまた、顔を背け…

(今度は私が頑張る番!!!)

…そうなのを、ひっしに我慢して、


切ない瞳で、見つめ続けた。


(な…に…?


なんだよ、その瞳…

見つめんなよ…!

俺、もう…



抑えらんねーから)


悠樹も まりかを見つめる。

どこか切なげで…
まっすぐな強い瞳で、見つめ続けた。

自由になった想いがあふれて、止まらない…

指先で、そっと頬に触れ…





悠樹の唇が、まりかの唇に…

優しく触れた。





一瞬…
何が起きたのか、わからない まりか。


悠樹はゆっくり唇を離すと…

すごく…
すごく愛しそうに まりかを見つめた。


『………っ…!』
キュウっっ…と、激しく胸が締め付けられる まりか。

そのまま、悠樹の瞳に吸い込まれるように、目がそらせない。

そして…