斉藤の好きが、私の力になったよーに…

私の好きも、悠樹の役に立てたらいーな…

もし迷惑だったとしても…



私も、自分の気持ちをごまかして、
後悔したくないんだ!



そう告白の覚悟を決めた まりかに、
悠樹からメールが届いた。

久しぶりのメールに胸が高鳴る。

(選手権のコト知ってるし…
一人でめっちゃ喜んだもん…)

そう思いながら、返事を考えていた。



悠樹は返事を待ちながら、キッチンに
ドリンクを飲みに行った。

"会いたい"が伝えられない自分が情けなくて、落ち込んでいると…

『お前、まりかと会ってんの?』

居間にいた遥歩が、悠樹の様子を察して、声をかけてきた。

『…いや』
力なく答える。

『ふーん…』