それから…

まりかは就職活動に…
悠樹は選手権に…
会いたい気持ちをごまかすように、専念していった。


1ヶ月が過ぎ、11月下旬…

K商業では文化祭が始まっていた。

まりかのクラスの出し物はカフェ。
足りなくなった材料を運んでいると、

『橘!』

同じクラスの斉藤に呼びかけられた。

『手伝うよ!』

『あ、まじ?助かる!』

すると斉藤はハイテンションで、

『つーか、内定決まったんだろ!?
やったじゃん!おめでとう!!』

『そーなんだよ!
ほんっと、よかった〜ッ!!』

まりかもハイテンションで答えた。

『斉藤は進学だっけ!?
がんばれよ〜!!』

『うん!

そーいえば橘、男嫌い治ったんだろ?』

『まーね…』

『そっか…


つかさ、俺…
橘の事、ずっと好きだったんだ』