二人は、近くにあるベンチに置かれた荷物を、移動しようとまとめていた。


(私も西高に行けばよかった…


そしたら、悠樹といつも一緒だし…
悠樹のコト支えられたし…

アドバイスだって、私がしてたよ!)


『そーいえば、メシまだ行ってなかったよな!?』

『あぁ、それもぅいーよ。

代わりに選手権、連れてってよね!』

と、笑顔の なずなに、

『…

当たり前じゃん!』

と、悠樹も笑顔で、
なずなの頭をクシャクシャした。



ショックで…



茫然とする まりか。


他の女の子に向けられた笑顔…
クシャクシャとスキンシップする姿…


すごく、すごく、胸が苦しい…


(ゴハンの約束してたんだ?


てか…
二人とも、めちゃ仲良いーし…


もしかして…

なずなちゃんに告られて、
もぅ付き合いだしたのかな…


私…


遅かったかも…)

切なくて、完全に心が折れる まりか。