(決めた!

今度の試合、応援に行って…
その日に告る!)


そう決意して、当日を迎えた。

そこは、まりかが差し入れを作って応援に行った競技場。

その日を懐かしく思い出す まりか。

ーじっとしてたら冷えるから、これ着とけよ!ー
そう言って渡されたウィンドブレーカー。

優しいとしか思わなかった出来事が、
今ではキュンと、胸を締め付ける。

(あああ〜〜!!

久しぶりの悠樹に、緊張するっ!)

胸の鼓動がおさまらない。

すると前から、悠樹と なずなが話し込みながら歩いて来た。

とっさに、他のギャラリーに混ざって隠れる まりか。

(わ!どーしよ!

てか、なんで隠れてんの!?

てか、ヤバい!
悠樹、カッコよすぎッ!!)