『…恋愛なんて、
誰が悪いとかじゃなくて…

きっと、なるべくしてなった結果だと思うわ』

そう言って、微笑む美紗ママ。

『まりかちゃんの事は、よく知ってるつもりよ?
いいかげんな子じゃないって、わかってるから!

まりかちゃんは、まりかちゃんの心のままに進みなさい』

と、まりかの手を取り、優しく摩った。

『美紗ママ…!』
泣きそうになる まりか。

『ありがとぅ…』
また、心が救われた…


友達に呼ばれて去って行く美紗ママを
見ながら、再び 背中を押される思いの
まりか。


(自分が前向きに動きだすと、
周りもその方向に動きだすもんなんだね!

よく考えたら、自然なコトなのに…!)

そう思うと、勇気が湧いてきた。


そして、さっき引っかかっていた事にも
気づいた。

(悠樹ってば…

私の誕生日は、思いっきり覚えてくれてたし!


私、どんだけ特別に想われてんのよ…!)

嬉しくて、嬉しくて…
でも切なくて、キュンとなる。


(そうだね!

今度は私が頑張る番だ!!!)