まりかと悠樹は、かき氷を買うと、
ちょうど花火が打ち上がり始めた。

『わっ、すげ!』
『うんっ、めっちゃキレイ!』

一気に花火に引き込まれる二人。

途中まりかは、暗がりを利用して、悠樹の顔を盗み見る。

(ヤバっ!!カッコい〜ッッ!!

悠樹って、こんなカッコよかったっけ!?)


またチラ見して、

(一緒に花火見れて幸せ…

悠樹、大好き!!)


更にチラ見して、

(…さっきの元カノなんだ?

いーな…
私も悠樹の彼女になりたい!)


しつこくチラ見して…



ドキッ!!



気づいた悠樹と目が合った。

(わあッ!)
とっさに、顔を背ける まりか。

(びっくりした!
びっくりした!

もぅ、目が合うだけで、
キュンキュンだよ!)


『まりか…花火見てる?』

(なんなんだ、さっきから…
俺、なんか付いてる!?)


『みっ、見てるし!』