ふと、足元のボールに気づいた。

『悠樹、ボール持ってきちゃったの？』

『うん、つい蹴りながら…

つか、グランド来いよ！
休憩の間、サッカーやろーぜ！』

そう言って、まりかにボールをパスした。

（ワッ！！）
一気にテンションが上がる まりか。

『うんっ！行くっ！』

そう言って、ボールとじゃれあう。

悠樹もそれに混ざって、ボールカットしようとする。

そんなふうに、じゃれあっていると、

『わっ！！』

グランドと違い、整備されてない地面に
つまづく まりか。

悠樹はとっさに支えて、
『大丈夫か！？』
と、声をかける。

『…びっくりしたぁ〜』
まりかが顔を上げると、

目の前に悠樹の顔が…



ドキッ！！



驚いて、見つめ合う二人…


（一瞬…

心臓が止まるかと思った…！！

ど、どーしよぅ！

目が逸らせないっ！！


ドキドキが止まんないっ！！！）


同じく悠樹も…

（なんだコレ…

なんだこの状況…！！？

つか、見つめんなよ！


俺…



理性とぶよ？）