『まりか、い〜情報だよ!』
希子から電話が入った。

『次の土曜、またウチで西高と練習試合だって!

なんか、先生同士が仲いーみたい!』

『へぇ…
でもなんで、ソレがいー情報?』

『だってあんた、会うキッカケがないと動けないカンジじゃん!』

『そーだけど、キッカケって…
引退したのに顔出すのって、わざとらしくない?』

『じゃあ、偶然よそおっちゃう!?
進路の事で呼び出されたとか!』

『う〜ん…』

(でも、会いたいしなぁ…
せっかく希子が教えてくれたし…)

まりかはふと、思い返した。

自分の心と向き合って出した答えを、
希子に報告した時の事を…

希子はまた、家まで来てくれて、
『よく頑張ったね』とヨシヨシしてくれた。

遥歩への罪悪感から、少し前に進めたのも希子のおかげだ。

そう思った まりかは、
『ありがとぅ、希子…
がんばってみる!』
と、練習試合に行く事にした。