昼時で混んでいた店内は、カウンター席しか空きがなく、何気にホッとする まりか。

(なんか、向かい合うの緊張するし…)


『ベスト8おめでと〜!!
おつかれさまッ!』
と、コーラで乾杯。

『うん、まりかのおかげだし!』

『え?なんで私!?』

『今回もだけど、
サッカー始めた時、いつも応援してくれてたから、今の俺があるワケだし』

『そんなコトないよ!…』
(でも嬉しい!)

『…悠樹が、誰よりも努力を積み重ねてきたからだよ!』

その言葉が、悠樹の心に響く…

『ん…
ありがと…』


そしてまた、沈黙になる二人。

(また!?!?

どーしよ…

てか、今まで悠樹となに話して来たっけ!?)

考えながら、ひたすらポテトを食べ続ける まりか。

『…まりか、今日 元気なくね?』

『え…?』

(私のせい!!?

この沈黙の犯人、私!?)

『そっ、そんなコトないし!』