ふたりは場所を移動した。

『で、なに!?』

『この前は悪かったよ…

俺、ずっとお前に会いたかったから、
すげぇ嬉しくてさ…
理性つーか、気持ちを押さえらんなかった。

勝手だったよ…マジごめん』

まりかは黙っている。

『二度としねーから…
お前と仲良くしてぇ…』

(遥歩…

この前といい、ちゃんと謝れる人になったんだね。

でも…
コイツのせーで、オトコ嫌いになったんだし!…)

『…考えとく!』
と、まりか。

『え!?』

『なに?不満なの!?』

『や、いー返事たのむよ。
つか、話す時間ありがとな』

『うん…
じゃ、私 部活いくから!』
去って行く まりか。


『…手強いヤツ』
そう言って嬉しそうに微笑む遥歩だった。