(悠樹に会いたい!)

遥歩への罪悪感は残りつつも、会いたい気持ちが膨らんでいく。

(顔が見たいな…

そだ!確かプリクラあったよね!?)

ケータイとクリアカバーの間に貼って、
眺める まりか。

(こんなフツーに悠樹と絡んで…


あぁ〜ッ!!
過去の自分が羨ましい!!!)


ケータイをギュっと胸にあてる。


(会ってお礼いーたいケド、そのために呼び出すのもヘンだよね?

でも会いたい!

どーしよ…
なんてメールしたらいーか、わかんないし!電話は緊張するし!

なんでこんな…)

ふと、悠樹の言葉を思い出す。

ー相手に嫌われないか、引かれないか、怖くなって…

電話ひとつかけんのに、すげぇ臆病になったり…ー

(う〜…

今ならわかる!
その気持ち!!

その時はバカにしてたケド…

なんか勝手だな…

その立場になんないと、わかんないもんだね…)


〈家族のお祝いは、くらくら寿司!〉
何気に目にとまった、テレビCM。

(これだっ!)

まりかは、ベスト8のお祝いにと、
メールでゴハンに誘った。