放課後。

朝からイイ気分だった まりかはご機嫌で、希子と一緒に部活に向かう。

『なんかザワついてない?』

『だね…
あ!見て希子!他校生がいる!



って!遥歩!!!』

『…あ、まりか』

『なんでココに居るのよ!』

『まりかと話したくて』
と、笑顔で答える。

『はあッ?
なにゆってんの!?
部活あるからムリだし!』

『部活?何やってんの?』
『カンケーないでしょ!』

『…5分だけ』
そう言って まりかの手を引く。

『ちょ…やめてよ!
ムリだから!!』

『たのむよ…謝りてんだ…』
と、手を握りしめながら、見つめた。

『私…
遥歩のそーゆー強引なトコ、

大っ嫌い!!!』

少しの沈黙の後、
『…ごめん』
と、手をほどく遥歩。

(あ、言い過ぎたかも…)

『じゃあ、部活終わるまで待っとく』

『え…


も〜、わかったわよ!
待たれても困るから5分だけね!』