『まりかってさ…
わかんない事とか、嫌な事とか、
あんまり深く考えないよね?

そんなだからさ、男嫌いもヘンに長引いたんじゃない?』

まりかは、気付かされたかのように驚いて、希子を見つめる。

『まぁ、そこが まりかの良いトコでもあるんだけどさ…

でも時には…
大事な事を気付けずに、見過ごして、
人を傷付けてるんじゃないかな…?』


まりかは、ショックを受けて、

(そぅ…かもしれない…
ぃや、きっとそーなんだ!

私、なにやってんだろ!!)

と、泣きそうな顔をする。


希子は、優しく微笑みながら、

『だからさ…
今度はちゃんと向き合おう?

答えを出すのに、時間かかってもいーからさ、

目の前の事から逃げずに、自分の心と向き合ってみようよ!

話ならまた、いくらでも聞くからさ!』

と、まりかの頭を撫でる。

『希子〜っ!!』
と、まりかは希子に抱きついた。