次の日、遥歩からメールが入った。

"ごめん。
ちゃんと話したい"

(どーしよ…
まだ気持ちの整理、出来てないのに…)

気持ちが混乱している まりかは、
希子に相談しようと電話をかけた。

心配して家まで来てくれた希子に、一連の出来事と、複雑な心境を打ち明けた。


『私、自意識過剰かなぁ…』

希子は、むしろ鈍感だから!と思って、笑いをこらえる。

『そーいえば希子…
前に悠樹から恋愛相談受けてたよね?
それって、どんな内容だったの?』

『…相談って言っても、主に私の成功例を教えてただけで…

ただその時、悠樹くんって まりかの事
好きなのかなって、私も思ったよ…』

『そーなの!?なんで??』

『…覚えてる?
その日、悠樹くんが まりかにリフティングふっかけてきたでしょ?

あの時ね、周りの女子達がまりかの悪口言ってて…ほら、いつもの定番のヤツ!

それで悠樹くん、
まりかはサッカーが好きなんだって、
みんなにわからせる為に、そーゆー行動したんだと思う。

実際、悪口から黄色い声に変わったしね!

そーやって、まりかの知らない所で、
まりかを守ってるの見たからさ…』