お風呂から上がって、
(コーラ飲みたい!)

と、アパート下の自販機へ行こうすると、メールが入った。

"まだ起きてる?"

悠樹からのメールに、
(電話したいな…
でもやっぱ、メールかな…)
と、迷いながら家を出る。

ふと、3階の通路から下を見ると…

(…えっ!?悠樹!!)


自販機の灯りに照らされて、
夜空を仰ぐ悠樹の姿。


その姿が胸に響く。


『悠樹!』

駆け付けた まりかの声に、振り向く悠樹。

『え、まりか!』

(つか、風呂上がり!!?


ヤバ…
想像した…!)

『なんで居るの!!?』

『…もう家出てたし、

…心配だったし』


(やば…嬉しい!!)
と、思いながらも、
『寝てたら、どーすんのよ…』

『そん時は、散歩のつもりで!
夏の夜って、気持ちイイじゃん!』

『今度で、
よかったのに…』



『でも、今話したかったんだろ?
だったら、今聞ーてあげたいし!』



と、無邪気な笑顔を向ける悠樹。




(キュンときた…


どーしよぅ…

胸が痛いよ…)