家事が手に付かない まりかは、
無駄な抵抗をやめて、うなだれる。


(…そーいえば私、
なんの抵抗もなく、悠樹に抱き寄せられてた…

むしろ安心してた。

でもって今、何気にドキドキしてるし…



私、偉そーな事ゆっといて…
遥歩のコト、責めらんないじゃん)

再び、遥歩の抱き合う姿が頭に浮かぶ。
更に、悠樹となずなの楽しそうな場面も
浮かんできた。

(あの時は、ダブルパンチだったなぁ…


ダブルパンチ!?

私なんで、悠樹のコトまで…!
てか、前にもこんな気持ちに…


私、いつのまに…?)

普段、考えこまない まりかは、勝手に入り込んでくる意識に翻弄されていた。