朝、
まりかはボンヤリしながら顔を洗って、
鏡に映る腫れた目を見ながら、昨日の事を思い返していた。

遥歩からの連絡はないままだった。

(まぁ…
今、連絡来ても、どーしていーかわかんないけど…


なんか…
意外に落ち着いてるな、私…


…きっと悠樹が、話きーてくれたからだね…)

ふと、悠樹に抱き寄せられた事を思い出す。

(わぁっ!!
なにやってんの、私!!

てか、今頃んなって、恥ずかしくなってきた!


どーしよぉ…
なんか意識しちゃって、悠樹に顔合わせらんないよ!)

と、ドキドキする まりか。

(てか、考えないよーにしよ…)
と、洗濯を始めた。


そう思っていても、昨日の事が次々と、
頭に入り込んでくる。

洗濯終了のアラームに、洗濯機に向かいながら、

ーこっちのが大事ー

と、手を引く悠樹を思い出し、再び胸が締め付けられる。

(あーも!なんなのよ、私!!
考えたくないのに!)

と、洗剤を入れてスタートボタンを押した。

『…ああッ!!
なにやってんの、私!!』