(まりか泣かしてんなよ!!

俺が、どんな思いで見守って来たと思ってんだよ!)

遥歩に対して、怒りが込み上げる悠樹。

文句を言ってやりたかったが、
自分が間に入ると、余計こじれそうで、
戸惑っていた。

でも帰宅して、その必要がない事に気付いた。

誰に責められるまでもなく、
傷付いて落ち込んでいる様子の遥歩。

悠樹が初めて見る、遥歩の姿。

遥歩のまりかに対する真剣さが伝わってくる。

まりかと遥歩、それぞれの傷付いた姿から、二人の思い合う強さを感じた。

悠樹は改めて、
二人にとっての自分が、ただの邪魔者でしかないと思い知らされた。