『まりかっ!!』
追いかけてきた遥歩が腕を掴む。

『離してよっ!!』
思いっきり振り払う まりか。

『まりか、聞けよ!
そんなんじゃねーから!』

まりかは黙ったまま、うつむく。

『…アイツ、
今ちょっと大変で、だから…

でも お前がイヤなら、二度としねーよ』


(…そうだね。

遥歩は、二度としないってゆった事は、ちゃんと守るよね。

ずっと強引にしないでいてくれた。

でも…!)

『違うよ、遥歩…


私がイヤかどうかじゃない、

遥歩がそれを平気なのか、
そーゆーの、何とも思わないのかって事
だよ!』

遥歩はハッとする。

『私…
遥歩の価値観についていけないよ!』

そう言って、まりかはホームの方に走り去っていく。