そんなある日…

バイトが休みの遥歩は、午前中から
まりかの家に向かっていた。

まりかは、遥歩の好きなコーヒーが、切れてる事に気づいて、

(さっき家出たってメールあったし…
買い物ついでに迎えに行こっと!)
と、駅に向かった。

先に遥歩が駅に着くと、
目の前の病院から沙夜香が出てきた。


程なくして、まりかも駅に着き、すれ違わないように遥歩を探した。

ふと、駅前の奥にあるベンチに目をやると…


信じられない光景が飛び込んできた!


優しく髪を撫でながら…
遥歩が沙夜香を抱きしめている…



ショックで…

目を大きく開け、立ち尽くす まりか。


それに遥歩が気付くと、
とっさに まりかは駅の中に逃げだした。