遥歩は、そんな まりかを後ろから抱き寄せて、首にネックレスを着けた。

『え…?

なに…!?』
と、ネックレスを触る まりか。


『好きなの選べっつったじゃん』


手に触れた物は…
まりかが気に入った、月のネックレス。


遥歩はピアスを買う時に、こっそり店員に頼んでいたのだ。

まりかの胸は、痛いほどキュンとなる。

『どーしよう…嬉しい!
すごく嬉しい…

遥歩、ありがとう!』
と、感動する まりか。

遥歩はまりかを自分の方に向けると、
『誕生日おめでとう』

そう言って、ゆっくり唇を重ねた。


『ん…っ…』

唇から入り込んで来た遥歩の舌に、声が漏れる。

遥歩の舌は、ますます激しく、
まりかの中を絡め乱す。

激しくて甘い、遥歩のキス…


(どぉ…しよう、私…

やだ…
ふわふわして、力が入んない…)

身体をあずける まりかを、
きゅっと抱きしめる遥歩。

騒ついた店内を後ろに、
二人の吐息が混ざり合う。

『まりか…
すげぇ…好きだから』

『私も…
好き…だよ…遥歩』