『俺が着けてやるよ』
と、座るまりかの前に立つ遥歩。

右耳に手を添えて、ピアスを通す…

(わ…なんかドキドキする…!)

次に左耳に手を添えて、
そのままその手を後頭部に滑らせると、


まりかを引き寄せ、唇にキスをした。


(え… )

唇を離すと、見つめ合う二人…

遥歩は、おでこにキスをすると、
左耳のピアスを着け始めた。

まりかは驚いて、固まったまま、

(いま…
なにが起きた?

キス…
しちゃったよね!?

なんか、
すっごい自然だったんだけど!

ど、
どーしようっ!

ドキドキが止まんないんだけど!!)

唇に残るキスの感触にキュンとくる
まりかだった。