『あの、幼馴染の子…彼氏いるよね?
この前、チャラそーなイケメンと仲良く歩いてた…』

少し笑って、
『それ、俺の兄貴。
最近付き合い始めたんだ』

『え…』
残酷な状況に戸惑う なずな。

『それでもまだ、あの子なの!?
辛そうな悠樹、見てらんないよ!!』

悠樹は少し驚いて、
『俺ってほんと…
バレバレ…』
と、ため息まじりに笑った。

『悠樹、わかりやすいけど…
でも私がわかったのは、

悠樹をずっと見てきたからだよ』

『うん…



えっ…!?』

なずなは、少し顔を赤くしながら、真剣な瞳で悠樹を見つめる。

『え、なずな…


ごめん、ちょっと驚いて…』
動揺する悠樹。