学校が終わって、
カラオケを満喫した二人は、会計を済ませる。

『ここ初めて来たケド、けっこー良かったね!』

『うん!割引券があったとはいえ、安いしね!』
と、帰ろうとすると、

『待って、トイレ行ってくる!』
という希子を待つ まりか。

そこに、一人のスタッフがカウンターに入っていく。


(え…

遥歩ッ!!!


えっ、なに!?
ここでバイトしてんの!?
てか、バイトしてたんだ!?

どーりで、歌上手いワケだ…)

すると、まりかの視線に気付いた遥歩と目があった。


思わずドキッっとする まりかだったが、
遥歩はすぐにフイッっと目をそらす。

(シカトっっ!?

なにソレ!!

まだ怒ってんの!?

てか!
私そんなに間違ったコトゆってないよね!?


なんか寂しい…)
と、傷つく まりか。


『おまたせ〜』
と戻って来た希子と、店を後にすると、



『ごめん、コイツ借りてい?』



後ろから突然、遥歩が まりかの腕をつかんだ。

希子は驚きながら、
『…私は、いーけど…』
と、答える。

まりかは驚いたと同時に…
キュンとする…