だいぶ時間が経った頃、
他の部活生達が帰り始めていた。

『あれ?
K商のコがいる!』
『ホントだ!
つか、可愛くね?』

『彼氏でも待ってんの?』
少しチャラそうな男子達が、まりかに話しかけて来た。

(無視!
男子ってホント、ガキ!


って!
先入観なくすんじゃなかったっけ!)

『いゃ、友達です』

『マジ?
じゃあ、その友達も一緒に、俺らと遊び行かない?』

(ふ〜ん、悠樹とも遊ぶんだ?)
皮肉っぽくウケるまりか。

その男子達は、まりかの隣に座ると、勝手に盛り上がり始めた。

(あ〜、うざッ!!
失敗した!)



『先輩、すいません!

コイツ、俺の連れなんで!』


突然、悠樹が割り込んで来て、まりかを
ガードするように腕をのばす。


ドキッ!