『優勝おめでとーッッ!!

スゴい!スゴい!スゴい!
インターハイじゃん!

悠樹、点決めたの!?』

優勝を知った まりかは、興奮気味に電話で話す。

『うん、2点決めた!』

『まじ!?
スゴくない!!?

あ〜、見たかったなぁ!』


『…K商、残念だったな』
まりかを気にかける悠樹。

『…うん。

引退、めっちゃ寂しい…』

『だよな…

今までおつかれ、まりか』
悠樹は優しく囁いた。

その言葉が心に染み込む まりか。


『ありがと…。


そだ!
もーすぐ悠樹の誕生日だよね?
なんかリクエストある?
優勝祝いもかねて、お祝いするよ!』

(マジ!!?

デートがしたい!!!)

『じゃあ、メシおごってよ』

『え?
そんなんでいーの?

わかった!
じゃあその日は…
もぉ部活ないから、悠樹の学校で練習見ながら待ってるねっ!』