それからほどなくして、インターハイ予選が始まった。

西高とK商業は組み合わせが離れていて、お互いベスト8に上がらなければ、同じ会場にはならないのだが…

K商業は、惜しくもベスト16止まりだった。

悠樹はがっかりしたが、まりかは更にがっかりする。

負けた事はもちろん、これで引退という事に寂しさを感じていた。


そして西高は…
悠樹もメインで活躍するようになり、決勝へと勝ち進んだ。

『悠樹、頑張ってね!』
なずなは、アミノバイタルを渡す。

『サンキュ…

[飲む]

っし!行ってくる!』


ー悠樹なら大丈夫!
だから絶対、誰よりも上手くなるよー

まりかの言葉を抱きしめて、悠樹は決勝戦に挑んだ。


結果は3ー1で…



なんと、初優勝!



悠樹は2点を決め、
見事、インターハイの切符を手にしたのだった。