ナイフに書かれていたのは、
"異性一人と2ショット 携帯の待ち受けにする"
だった。

オリジナルルールも加わって、
"右隣りの人と、キスの2ショット"
という罰になっていた。

右隣りは なずな。

相手は誰だろうと、
『俺、そーゆーのムリだから』
と、断る悠樹。

譲らない悠樹に対して、

『悠樹、ノリ悪りーし!!
ゲームなんだから!
だいたい、羨ましすぎ!!』
と、男子。

『なずなだよ!?
男が拒否るとか、ありえない!!
てか、意識してんじゃないの!?』
と、女子。

悠樹はため息をついて、
『…わかったよ』

と、なずなの頬にキスをした。

『ほっぺかよ!』
と、野次られながらも、

ひやかしの声で、更に盛り上がっていった。