(そ…
その手には乗らないんだから!

乗らないんだから!!)

『ちゃんと話したい』
遥歩は真剣な目で見つめる。

『…わかった』

(って!思いっきり、乗せられてるし!
ダメだ、私…)


まりかの家で話そうと、帰り着くと…

ドライフラワーにして、ちゃんと飾られている花束を見て、微笑む遥歩。

そして、腰を下ろすとすぐに話し始めた。

『俺さ、確かに女カンケーいーかげんだったけど…

お前と再会して、そーゆーのやめたんだ…

マジで好きだから、ちゃんとしたくて。

ケド、逆にそれで、お前に被害が行って…
ほんとに、ごめん』

少しの沈黙の後、
『…遥歩さぁ、
付き合った子みんなに、特別〜とかゆってんの?』

『え…?

……うん』

(認めたし!!)

『でも、お前に対する特別と違うから。

元カノは、遊びの中の特別で、
お前は、本気ってイミの特別だから』