『だから、悠樹くんも何か変わらなきゃ!』
と、悠樹の背中を叩く希子。

『うん…

希子さんは、なんで俺、応援してくれる
カンジなんですか?』

『んー…
気持ち、わかるからかなぁ』

希子は、グランド整備をしている一人を指差しながら、
『あれ、私の彼氏なんだけどさ…』

『えっと、ここのキャプテン』

『そ!
私、中学の時からずっとアイツのコト好きでさ…』

『それでマネージャーに?』

『うん、不純でしょ?』
照れ笑いをする希子。

『でも…
アイツの側に居たかったし、
アイツの力になりたかったから…

おかげで、仲良くなる事は出来たけど、
ぜんぜん恋愛対象にはなれなくて…

アイツは彼女とか作っちゃうし!
切なかったなぁ…』

『…わかります』
自分の思いと重ねる悠樹。